斉藤完治さんの話だと、「Waitangi Fall(滝)のさらに上流が良い」とのこと。リーフレットを確認したところ、確かに滝の上ではトロフィークラスが狙えるとしっかり書かれてる!ただ、クルマ止めから片道3時間歩くとも。。これはクルマの移動時間も考えれば日帰りは不可能。。リーフレットに記載されていた他のポイントをまわってみました。
今日も雲ひとつない快晴。キャンプ場を8時半に出発して一路川に向かうと、川沿いの景色は素晴らしい!広大な山々の間を川が流れ、周囲にあるのは牧場くらい。ロケーションの素晴らしさがまず気にいった!
これからこんなロケーションで釣りできると思うとゾクゾクします!
最初はErepeti Bridgeという橋から入るポイントに。
大きい川だとは知っていましたが、これほどの山奥で川幅30mはあろうかという流れは圧巻。水は緑がかって透明度はさほど高くないのですが、逆にそれが大物を育みそうじゃないですか。
少しいくと巨岩の間をすごく深く・速い流れが通る渓相に。こんなところで足を滑らせたら大変。そこも過ぎていくとまた広々とした渓相に。ここまで反応なし。昼飯を食べながら様子をうかがうと、ライズが数回。しかし釣れず。。
大きなプールが連続し、いいサカナが居そうですが。もっとウェイトを巻いたニンフが必要な感じです。
そのポイントを諦め、クルマで更に5~6km上流に移動。その間の枝沢に水をとられたのか、水量はかなり減ってだいぶ釣りやすい渓相。
いかにもNZらしい景色だなあ。。
川に降りて少し釣りあがり、対岸に渡ろうかどうか迷いつつ川の真ん中に立ちこんで、とりあえずキャスト。さらに振り返って反対側にキャスト。いわば無意識に近い状態。そんな折、深い流れをフライが通った途端にインジケータが消しこみ、あわせるとギュンギュンッという感じで今までにない強烈な重量感!すごい振動が伝わってきたと思うや、次の瞬間にバラシ!
これはでかかった。スレでなければ、間違いなくこれまでのサカナより数段大きい!何しろ、サカナをかけた後にフックを確認しようなんて思ったことはないのに、このときはすかさずチェック。案の定、フックが半ば開いた状態。これはすごい!ティペットが切れなかったのは不思議だけど、この川のポテンシャルを感じ、思わず身震いしてしまうほどでした。
フライを交換し、何度か同じポイントにキャストしたけどもちろん釣れるわけもなく。また振り返って別の流れを探ると・・ヒット!一気に下流に走る走る!流れも強いのでこうなると大変。立ち込んでるので身動きもままならず、サカナをようやくコントロールできるようになるまで大苦心。ランディングしたのは55cmの丸々太ったレインボー。本当はもっと大きいと思ったくらい!
一尾目のバラシといい、キャッチしたサカナといい、この川での釣りの魅力を十分に叩き込まれました。本当にダイナミックな釣りだ!
大きな川ではランディングまで本当に気が抜けない!
その後川はずっと好渓相!プールあり、瀬あり、非常に変化に富んだ渓相のいたるところで魚影を確認。そして両岸は草地のバンクでいかにもNZ!日本ではまず見られない景色だなあ。すっかりこの川のファンになってしまいました。
数時間かけて一尾追加しただけでしたが、とにかく面白かった!
惜しかったのは、流れの中の岩の上手にブラウンが定位してるところを、絶好の位置から狙えるチャンスがあったのに釣ることが出来なかったこと。。
遠いけど、とにかくいい川だ。この川を中心に予定を組んで、また来よう!